「連続して2回流産しました。私は不育症でしょうか?」 「ひとり正常出産していますが、その後に流産をくりかえしています。 このようなケースは稀なことなのでしょうか? このようなケースも不育症になるのでしょうか?」 「妊娠反応陽性後に、すぐに流産してしまう化学的流産は、 流産回数にカウントしないのでしょうか? 化学的流産も含めて、2回以上流産していれば、 不育症になるのでしょうか?」 「2回の流産の場合、不育症の検査をして、 原因がなかった場合(見つからなかった場合)、 不育症ではないのでしょうか?」 以上のようなご相談をよく受けています。 私の見解は、 「21.不育症の医学的定義」 で説明した根拠により、 すべて、 「不育症です。」 と、お答えしています。 ただし、実際的には、 上記の経験が、ご本人にとって、 「辛 く て、医 療 の 助 け を 希 望 し て い る」 と判断された場合です。 流産をくりかえして、助けを求めている人に対しては、 身体的な検査結果のみで診るのではなく、 その人の精神的状態と社会的因子を診て、 その上で、 流産危険因子(原因と原因らしき因子) を、できるだけ多く、 示してあげるべきと考えています。 身体的な一般的検査のみで、 「原因がないから、次の妊娠は大丈夫です」 と説明されても、 その人が、 本当に大丈夫と考えていいのかな? 原因が見つからなかっただけではないのかな? と、 その検査結果の説明後でも、以前と変わらずに、 次の妊娠が怖い、 何か不安、納得できない、 何かイライラする 等の精神的不安因子が解消されていなければ、 不育症とそのご本人自身への治療としては、 不十分なものになると思います。 一方、流産をくりかえされていても、 その事実をそのまま受け止めて、 あくまでも自然体の状態で、 赤ちゃんを待っていられれば、 不育症としての検査の必要性は低いと思います。 「青木産婦人科クリニックのホームページ」の 「不育症について」のなかで、 「3.2回流産後の次回流産率は36〜44%です。」 と解説しありますように、 精神面が安定していれば、 その後の妊娠に対して、無検査、無治療であっても、 妊娠維持成功率は、 56〜64% と推測されます。