漫画家、楠 桂さんが自分の体験を元に描く、 日本で初めての不育症コミック「不育症戦記」は、 まんが雑誌、月刊オフィスユー2月号(2009年12月22日発売) にて、完結しました。 21ヶ月間にも及ぶ大作です。 私自身が毎月はらはらドキドキしながら、愛読していました。 私自身が知らなかった現実がいっぱい描かれており、 現在の診療に大変参考になっています。 私たち医療者側からの医学的な解説書はよくあります。 医師、研究者、心理士からの解説書は、 不育症という状態を客観的に解説していますが、 不育症となってしまった人について、 どれだけ深く知っているのか疑問が残ります。 不育症患者さんの手記には、説得力があります。 ただ、苦しかった日々の詳細までは なかなか触れられていませんでした。 楠 桂さんという感性のするどい女性だからこそ、 これほどリアルに不育症の現実を 漫画というわかりやすい表現方法を使って、 描くことができたのだと思います。 2010年の春ごろには、 単行本として発売になる予定と聞いています。 ぜひ、不育症で悩んでいる人、 不育症にかかわっている医療関係者の人、 不育症に関心のある人、 また、流産を経験された人、 これから妊娠されようとしている人に、 読んでいただきたいと思います。