浴衣の君と夏祭りデート そんな現実はない ひとりリンゴ飴を 歯でカツンカツンとしてたら 割り箸が折れて転がった たまたまそれを君に見られ ダサっ と、馬鹿されても 浴衣の君に言われ喜んでいる 俺のジャージは穴だらけ
例年の花火が鳴っている ずいぶんと疲れているようだ 身体が動こうとしない 布団から出られないでいる 近い将来、遠い将来 不安と希望がごちゃ混ぜになり 重たい気分をどうにかしたいのだが 優っているのは怠惰なのだ それでも空腹には耐えられず 冷蔵庫に向かったが これといって満たす物がない 気だるい身体はコンビニへ向かわせる 花火の音は大きくなる そして広がってゆく光 今年も花火を見た 大袈裟だが今年の夏も なんとか生きていると響いた