倒れ込んだ夜に このまま 起きることがなくても良いか なんて思っちゃいけない気持ちより すべて真っ黒になって良いという気持ちが くるくると回り始める 気がなくなってしまうことの恐怖より 脳は甘いクリームを味わいながら 幸せだったかどうかも曖昧になって 目が覚めた先の面倒から 遠く遠く どこまでも遠く寂しさのない 孤独の果てに行きたくなっている わからないから怖いというが もうわからなくても怖くなくて やり切っただろう幻想を枕に もう良いんじゃないか もうこの辺で良いんじゃないかと 充実がこんなところで にょきにょきと芽を出すのだから 口は緩んでよだれが垂れているのだろう 喜びもなく苦痛もないこの状態から このまま行ってしまおう