気温四十度オーバー
7月
24日
しかめた顔が連なって降り
太陽は、どうだ参ったか
と、言わんばかりに燃えている
バスに乗り込む俺はひとときの憩い
エアコンの吹き出し口が
神さまに思えてしまうくらい
有難き幸せだ
ああ、このまま涼しさの中で
ずっといたい爽快感
しかしそんな時間は短いもの
液晶画面から気温の数字が飛び出す
なお溶け出して行く気力
降りるバス停が近づいてくる
ああ、暑いをこえた狂った暑さ
しかめた顔から異常な夏が
身体を蒸発させようとしていた
電車のエアコンが効いた
オアシスへの綱渡りをしながら
この夏の行き先は
秋へ繋がっていると思うしかない