もし誰かがいたのなら 驚きを隠しきれず 僕は通り過ぎてしまうだろう それは、君とは同じにはなりたくない 詩を読むことは恥ずかしいこと けして見られてはいけない 一冊の詩集を手にする しかし、すぐに足音が近づき その詩集をすぐに棚へ戻し 背後にあった棚から 誰もが読みそうな小説を抜く いつものことだ 詩を読むことは恥ずかしいことだから 誰かに見られてはいけない 足音が遠ざかれば 僕はまた一冊の詩集を手にして 読むことより 読んでいる僕が見られないように 細心の注意を払うのである