仰臥位 (ぎょうがい)
3月
4日
身体は不安の軋む音がする
漏斗を流れるような未来が
硬く落ちては貯まってゆく過去へ
濃い時間を強要され
疲れても眠ることが出来ない
息をする喜びだけが
繋いでいる湧きと流れの曲線
象っている自分の存在
生かされていると生きているを
高速で往復している
身体が動かなければ
動かないほど魂が嘆いて
自分の身体が
自分の身体だけのものなら
何時でも愛が消滅して
全ての不安を無かったことに
混沌と混沌の中で
今は次の身体の変化に
微塵の夢に縋り臥している