仕事をしている たしか出勤してはいけない ことになっているのに 誰かに言っている 「今日、職場に来ては いけないのに間違ってしまった」 しかもその話をしている場所が 四十年前に通っていた 小学校への通学路で神社の前だ 私の声は無機質な人間に聞こえず ひとり空回りしている 光が瞼を刺激する 今は朝か昼なのかさえわからない 悪いことをしている訳じゃない だけど罪悪感は正直に 正確な心理の夢を見せてくれる 仕事を休みたい そう思ってみることは多いが 私ひとりの負担を誰かが補う仕事 やはり迷惑を掛けることを 申し訳ないと日本人の血が淀む 病気と言う理由で一週間 何に追われ過ごして行くのだろう なかなか両手をあげて喜ぶ 休暇とはならない なんて器の小さい私なんだろう