手術を終え三週間 足の痺れはあるが久しぶりの出勤だ 目覚めの弱気になっている自分 身体の心配より 学校へ行くのを嫌がる子どものような 精神状態になっている重さ 冴えない顔をいつも以上に洗う 電車に揺られながら 今日一日の仕事をシュミレーションし 少し引きずる足について何か言われたら どう返答しようか、など考え すでにもう疲れている 不安が汗となって出るような暑さ バス停を並ぶ蛇行線は得体の知れぬものに 自ら飲み込まれることを望んでいるのか 職場につきユニホームに着替える 腰のコルセットをきつく締め 成るがままに成るしかないと腹をくくり よし、と声を出し気合いを入れ 背筋をピンと伸ばした