詩に染まる日々の中 そよそよと吹く風にうたた寝 小鳥がさえずり 僕はどこかの記憶にいて 言葉のない詩 理想の舟 雲の上で揺れている 夢は詩を模りながら 曖昧な正確さを持って 歌うのだから 敵うわけがない ああ、この感じを 言葉に出来たのなら 僕はきっと詩人になれる 完全に目が醒めると 言葉に縛られ 言葉に操られ 言葉に染まり 拘束から逃げるように 夢に近づこうとする力でしか 今は進めない 言葉が言葉を越えないように 僕が僕を越えないように 寄せた言葉で象ってゆく 今はそれしかない