ぼくが河原で石を投げるのは みんながやっていたから その場の空気に 合わせている訳じゃないんだよ わかるかい ぼくは投げる石自身の運命に とても拘るんだよ 四角なのか 三角なのか 丸なの イビツなのか キレイなのか 軽いのか 重たいのか それともぼくと同じなのか 投げてみた感覚でしか その出会いの相手が誰なのか わからないんだよ ぼくは何個も何個も投げたよ でも見つからないんだよ ぼくの石は わかっていたんだね 君がぼくに手渡す石は 手の中でしっくりしていたんだ たぶん遠くまで飛んで行きそうな そんな予感はあったんだ ほらね 君がいう 君がぼくを教えてくれる ぼくも君をよく知っているよ 投げてみなこの石を ほらね ぼくがいう