ぼくと君の石
3月
18日
みんながやっていたから
その場の空気に
合わせている訳じゃないんだよ
わかるかい
ぼくは投げる石自身の運命に
とても拘るんだよ
四角なのか
三角なのか
丸なの
イビツなのか
キレイなのか
軽いのか
重たいのか
それともぼくと同じなのか
投げてみた感覚でしか
その出会いの相手が誰なのか
わからないんだよ
ぼくは何個も何個も投げたよ
でも見つからないんだよ
ぼくの石は
わかっていたんだね
君がぼくに手渡す石は
手の中でしっくりしていたんだ
たぶん遠くまで飛んで行きそうな
そんな予感はあったんだ
ほらね
君がいう
君がぼくを教えてくれる
ぼくも君をよく知っているよ
投げてみなこの石を
ほらね
ぼくがいう