二月にとあるところで詩の朗読をすることになった。持ち時間は三分ということなのだが、はてどんな詩を読めば良いのだろう。ちっとも想像がつかない。そもそも私の詩には「これが自分の詩だ!」という作品はなく、こっち方面やあっち方面の作品といったように収まりがないのをひっくりめての表現なのだから。なので、三分でひとつの作品を読むとなるとどんな詩にしようか、頭が痛くなる。どんなことをその場で伝えるのか、ん〜難しすぎる。。。 私の他にも十人くらい朗読をされるらしいから、作品の香りが被らないことは気をつけようと思う。なら、ノリをとるか、不思議をとるか、ずとんっと重ためか、あっけらかんか、近未来的か…… まあ、その場の雰囲気で選択しようかな。。。 それにしてもひと前で詩を読むなんて、中学生の頃が最後だったのでは。ところで、どんなふうに読めば良いのだろう。まず、カッコつけたのならズッコケるに違いない。だが、たんたんと読んでも面白くないから、感情を入れて読む? いやいや、これまた難しい。とりあえず伝わるように読むことを心がけよう。それプラス、楽しそうに。。。 緊張より、楽しみが支配するこの感覚、私もおっさんになったもんだ。心のどこかでウケを狙っているのだから。そして、現実に打ちのめされる。それも良し。やはり、楽しんでしまうのだろう……