明日の俺が話しかけ 未来が現在の詩を書いている 勾配は文字を転がし 取集に夢中になれば 透明に汚れながら 芸術は黒光りして笑う 動かない昨日 俺の錆びれた関節は バカになっている 打ち込めない題目に頭を叩く 文字はもう面倒だ 土を捏ねてさえいれば カタチを崩すことが出来る 壊すことは大事だ 躓く快感をつくるからだ 捨てると面白い 文字がにょきにょきと芽生え 明日の懇願した大木が 原稿用紙の花を開く 萎える萎える詩の花 ろくろっ首になって俺を襲う 未来に頭を齧られて 現在の血は踊り 酸素の少ない成分は くだらねえ そう相槌を打ち笑う