状
11月
15日
未来が現在の詩を書いている
勾配は文字を転がし
取集に夢中になれば
透明に汚れながら
芸術は黒光りして笑う
動かない昨日
俺の錆びれた関節は
バカになっている
打ち込めない題目に頭を叩く
文字はもう面倒だ
土を捏ねてさえいれば
カタチを崩すことが出来る
壊すことは大事だ
躓く快感をつくるからだ
捨てると面白い
文字がにょきにょきと芽生え
明日の懇願した大木が
原稿用紙の花を開く
萎える萎える詩の花
ろくろっ首になって俺を襲う
未来に頭を齧られて
現在の血は踊り
酸素の少ない成分は
くだらねえ
そう相槌を打ち笑う