世界が僕らを知らなくても 神様は見てくれているね こんな清々しい日々を 与えてくださるのだから 疲れ果て倒れ込んでも 明日の夢を見ようと 手を繋ぎ転がっていたね 陽だまりの幸せ 君に伝える言葉が見あたらず 美しい花を探しに街へ 「なにかのお祝いですか」 花屋のお姉さんは微笑んで 「なにもないですけど 強いて言えば穏やか記念日です」 僕は恥ずかしくらいの花束を抱え 商店街をぎこちなく歩いている 喜んでもらえるだろうか たいしたサプライズではないけど 幸せの言葉を花束にかえて 「はい、穏やか記念日に花束を」 君は胸を浮き上がらせると 花びらを涙にぬらして