朝日新聞/日章旗にみた「77年前の父のぬくもり」 娘2人に米国から返却(A Japanese flag belonging to a man who was killed in action in the Philippines during World War II was delivered )
2月
4日
愛知県豊橋市出身で、第2次世界大戦中にフィリピンで戦死した男性の遺品の日章旗が3日、遺族の元に届けられた。所有者の米国人から「返したい」という申し出があり、米国のNPO法人を通じて日本遺族会や豊橋市遺族連合会が男性の親族を探し出した。
豊橋市出身の加藤博夫さんは、1945(昭和20)年2月にマニラで戦死した。32歳で、海軍上等主計兵だった。
米コネティカット州在住の所有者が返還の意向を示し、NPO法人「OBON ソサエティ」(オレゴン州)を通じて日本遺族会に連絡があったという。遺族会の照会で、加藤さんが豊橋市の出身と判明。豊橋市遺族連合会が、83年発行の戦没者の戦歴や戦没状況などをまとめた「平和の礎(いしじ)」から加藤さんの身元を割り出した。
豊橋市役所で開かれた「日章旗返還式」で遺品を受け取った加藤さんの長女の侑子さん(82)と、次女の白井式子さん(81)=いずれも同市在住=によると、出征時はまだ幼く、父親の顔は覚えていないという。返却された日章旗を手にした侑子さんは、「父のぬくもりを感じました。ありがたい」。式子さんは「父に会えたような気がします」と述べた。https://www.asahi.com/articles/ASR237QLHR23OBJB00B.html?iref=pc_photo_gallery_bottom
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