日系二世部隊
5月
22日
先日、日本の川柳の先生と会食する機会がありました。先生は、早稲田大学でも教えていられるし、江戸文化にも詳しい方です。RyuTubeというYouTubeにも番組があります。先生に、江戸と今と比べて人はどう違いますか?と尋ねてみました。少し、間を置いて、江戸でなく明治とでしたら「愛国心」が違うと答えました。江戸時代との違いを聞きたかったので少々がっかりしましたが…。
確かに、「愛国心」はかなりの差があるなと思いました。そこで思い出したのが、アメリカに移民して来た日本人や、その子供たち(二世)です。1941年12月7日、日本国がハワイの真珠湾に爆撃し第二次大戦が始まりました。それを受けて、アメリカ政府は日本人、日系人(アメリカで生まれた子供はアメリカ国籍を取得できる。即ち、二世はアメリカ人)に天皇陛下の写真を足で踏めばアメリカに忠誠したことになると忠誠心をチェックしました。大変、辛かったと思います。約12万人の日本人、日系人が7つの収容所に3年以上の間隔離されました。アメリカは、自由主義、民主主義の模範国と言われていますが、全く反する行為を行ったのです。二世においてはアメリカ人であるのに、真のアメリカ人として認めてもらうために、軍人を志願しヨーロッパ戦線に出むいて、敵陣に閉じ込められているテキサス連隊を大きな犠牲を払って救いました。この話は今でも語り継がれています。テキサス連隊の閉じ込められていた数より日系二世の死者数が多かったと言われています。彼らのお陰でアメリカに住む日本人が認められたのです。今は、グローバル時代と言われ、こんなことはないだろうと思う人が多いと思います。しかし、現実はまだまだすべてがグローバルとはなっていないようです。