コロナ禍の善意
8月
11日
おにぎりも総菜も全て一品50円で提供している『50円おにぎり食堂』というお店があります。2020年の3月中旬に泥棒に入られ、利用客が「店の運営の助けに」と寄付してくれた現金五万円を募金箱ごと持ち去られたそうです。
「どうして、よりによって、うちが…」と、善意の寄付が盗まれたことに経営者の方は落胆していましたが、泥棒の手口が素人ぽかったことを見て、「コロナ禍で生活が苦しくなり、切羽詰まってやったのかもしれない」と思ったそうです。
その後、お店はコロナ感染予防自粛で一ヶ月ほど休業し、ようやく5月半ばに営業が再開できたその翌月の 6月1日、お店の郵便受けに「お役に立てたら嬉しく思います」と書かれた匿名の封筒が入っており、中には現金十万円と「このような時こそ貴店の存在が必要です。特別定給付金は貴店に寄付します。そうすれば私自身が貴店を通して多くの方々の役に立てる気がします。お体に気を付けて頑張って下さい。」と書かれた手紙が入っていたそうです。
(2年前、日本では国民一人当たり十万円のコロナウイルス給付金が国から支給されました)
こんな心温まる話をただ感心するだけでなく、感心したら善意を行動に移すことが肝心ですね。