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四季織々〜景望綴

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【峠の茶屋】

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【峠の茶屋】
「峠」という漢字は、日本で考え出されたそうです。
山の上りと下りの堺目だということがよく分かります。

峠といえば、恐ろしいお話がつきものですね。ひっそりとした峠に佇むと、魔界への入口が開いているような気分に陥ります。

それでは、ここで景望のむかしばなしをいたしましょう。

むかし、むかし。
ある峠の茶屋は、半夏生で覆われていました。
旅人は、この峠の茶屋を半夏生茶屋と呼んでいました。
半夏生茶屋の横には、道祖神が祭られています。
旅人は、道祖神に手を合わせてから、半夏生茶屋に立ち寄ります。
どんなに暑い日でも、この峠の半夏生茶屋の椅子に腰かけると、すっーと何処からともなく涼しい風が吹いて、ほっと一息できるのでした。

この半夏生茶屋の名物は【葛蓬】です。
半透明な葛饅頭の中に緑色の蓬餡が涼やかに包まれています。
蓬は、鬼が嫌う薬草でもあります。

半夏生茶屋の看板娘の名は、お千夏ちゃん。
元気な笑顔で旅人たちを迎え、送りだします。

過去の重荷を背負った人々が、峠に辿りついて、そこで旅の安全を願って道祖神に手を合わせ、半夏生茶屋で休憩し、また、先の見えない未来へと歩み出すのです。

今日も峠の半夏生茶屋は、満員御礼です。

とっぺんはらりのすっすっすっ。


<峠>
夏至から十一日目にあたる日から、五日間を「半夏生」といいます。
農作業がひと段落して、休憩を取った時期、また、毒草や大雨を用心した時期でもあります。
今日はちょうど一年の折り返し点です。
あらためて、一年の旅路の幸せと無事を祈りましょう。
#自然

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KUMA
KUMAさんからコメント
投稿日 2009-07-02 14:14

長野県と岐阜県の県境に馬篭(まごめ)と妻籠(つまご)という宿場があります。

この中間地点の峠にまさに峠の茶屋があり、昔のままの道祖神があります。
見晴らしの良い峠で、木曾谷が一望できます、馬篭は島崎藤村の生誕地で、宿場には彼の生家や「夜明け前」を執筆した部屋が保存されています、記念館もあります。
執筆していた部屋は西向きですが、美濃の山々の展望は素晴らしく、羨ましく思ったほどです。

よもぎ、いいですね。
古今東西を問わず蓬は薬草としての効能が高いようです、ニガよもぎ(同類か不明です)を漬け込んだ薬酒などが欧州では有名のようです。

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keimi
keimiさんからコメント
投稿日 2009-07-03 01:49

KUMAさんの観光案内を聞くと、行きたくなります。

素晴らしい処のようです。

アブサン・・・そういえば、香りにもこの名があります。

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KUMA
KUMAさんからコメント
投稿日 2009-07-03 02:44

いまでもあちこちに旧道が保存されています。

「木曽路は全て山の中に・・・・」の書き出しの「夜明け前」はここ馬篭からこの峠での景観ではないかと思います。
維新前夜の複雑な政治情勢と山間部特有の人間関係の複雑さは、この場所に立つと何故か150年前の事とは思えないほど実感させられます。
保存の良さもあるのでしょうが、深い山々に囲まれた地域では100年などは短い「単位」なんでしょうね。

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keimi
keimiさんからコメント
投稿日 2009-07-03 05:34

人間なんて足元にも及ばない・・・感じですね。

「夜明け前」早速読まなくてはいけませんね。

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Toshiaki Nomura
Toshiaki Nomuraさんからコメント
投稿日 2009-07-02 16:03

ヤンに登ると必ずなんとか峠という場所があります。


目的地までを眺めて気持ちを入れ替える場所です。
今日が今年の峠ですか・・・。

気持ちを引き締めないといけないですね。
一つやらなければいけないことを忘れてしまいましたが・・・(~_~;)

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keimi
keimiさんからコメント
投稿日 2009-07-03 01:51

登山に峠はつきものですね。


気持ちを引き締めて、次の第一歩です!!
やらなければいけないことを忘れても、また思い出しましょう(笑)

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dote
doteさんからコメント
投稿日 2009-07-02 18:06

とりあえず後半年何事も無く平穏無事で過せるとよいですね。

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keimi
keimiさんからコメント
投稿日 2009-07-03 05:39

平穏無事が何よりですね。

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