フード・マイレージ (ラッコ横山)
12月
19日
イギリスの市民運動の一つに「フードマイルズ運動」というものがあって、食べ物がどこから運ばれてきたかを意識し、なるべく近くでとれたものを食べることで、食料の輸送に伴う環境負荷を最小に抑えようという考えだそうです。これを参考に各国比較ができるよに開発された指標が「フード・マイレージ」です。
食料の輸送量に輸送距離を掛け合わせて累積した数字、例えば5tの食料を20km運べば5×20=100t・kmになります。
2001年の日本の輸入食料マイレージは、約9千億t・kmで、アメリカ・韓国の3倍、イギリス・ドイツの5倍、フランスの9倍にもなる突出した数字になっています。ここにわが国の食料自給率の低さが露呈される結果となっています。私たちが一番の危機にさらされるのはやはり食料問題かも知れませんね。
地球に優しい食生活を心がけるためにも、なるべく近くでとれたものを食べる「地産地消」の取り組みが大切です。今まであまり気にして考えたこともありませんでしたが、地球もいよいよ私たち一人ひとりの心がけがないと本当に危険な局面に陥る恐れがあるようです。一家一畑、我が家の食卓における野菜類だけでも自給自足ができたらちょっとは貢献できるかも知れませんね。また環境負荷低減のためにも、旬のものを食べる(旬産旬消)、食べ残しをしない心がけも大切だとコメントされていました。
ラッコ横山