制限コードと精密コード (カーネル笠井)
12月
4日
若い頃はほとんどそんなことは何も考えずに子育てをしていましたが、最近になりだいぶ状況が変わってきていることに気がつきました。
妻「おいしいケーキをいただいたの。今食べる?」
私「今食べると胃がもたれるから、夕食のときに出して欲しいんだけど。」
妻「じゃあ、そうするね。」
私「ところで、昨日たのんでおいたトレーナーの洗濯はできている?」
妻「もう朝から干してあるから、すぐに出すね。」
---数分後---
私「あれ、出してくれた。」
妻「あれは夕食のときって言っていたのに、もう食べるの?」
会話をしていても、考えていることは自分の興味があることが中心になってしまっているのです。お互いの“あれ”はちがっていて、お笑いコンビのアンジャッシュがよくする漫才のようになっていたのです。
孫と言われても不思議のない年令で子供ができたことを機に、私の提案で精密コードの会話をしようと妻と約束しました。ついでに、あんまり幼児語は使わずに育てることも同時に約束したのです。初めは、妻が私に注意されることがほとんどでした。
妻「あれ、してくれた?」
私「何のことか、さっぱりわからないよ。」
妻「夫婦なんだからそれくらいのこといちいち説明しなくたってわかるでしょう。そんなことまで説明しなくちゃいけないなんておかしいわよ。」
と逆切れしていました。それでも、子供のためだからと言うと何とかおさまっていました。しかし最近ではこの逆が多くなってしまったのです。
私「あれは何でいつまでもあんな所に放ってあるの?」
妻「主語を言ってくれないと何のことかわかりません。」
などと冷たく言われて、ついムカッときてしまうのですが、言い出しっぺは私です。じっとがまんして言い直すことが多くなってしまいました。この精密コードの会話に気を使うようにすると、もう一つの約束事であった幼児語の方は自然と使わなくなっていました。
さて子供の方はと言うと、はじめから大人の会話の中で育ったせいか、言葉に対する興味は上の兄弟達よりもかなり進んでいるようです。しょっちゅう「救急って何のこと?」などと説明を求められて答えるのがなかなかやっかいです。まだまだこの先のことはわかりませんが、この精密コードによる会話は多少なりとも子育てに効果があるようです。チャンスのある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。くれぐれも夫婦げんかにならないように注意をしながらですが。
カーネル笠井
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