仕事上の事等で複雑な問題が発生すると、「ちょっと待って。」と言ってコピー用紙を取り出し、その内容を上手に整理するメンバーがいました。そんなまとめ上手と4〜5人知り合ったところ、その全員が東京大学出身者であることに気が付いたのです。ですから、東大出の人はとにかく整理して考えるのがうまいとの印象を持っていました。
最近近になって、“東大生のノート”というものが流行ってきています。東大生はノートを取るのがうまいというのです。私は、前述の体験をしているので、うまいノートが取れるというよりも、ノート等に整理して考えるのが上手なのだと思っています。
私立大学出身の私やその頃の仲間は、大学受験の科目がほとんどが3教科(多くて4教科)だった影響か、3教科程度の内容ならみんな頭の中だけで整理できてしまい、たまにいるまとめ上手といっても、私とは五十歩百歩でした。ところがそのころの国立大学の受験となると、9教科の勉強が必要でした。そしてその内容もレベルが高いので、きっとうまく整理して勉強しないと東大のような最高学府には入れないのだと思いました。
1週間ほど前、筑波大付属駒場中・高→東大、と進んだ若い仲間とお酒を飲む機会がありました。そこでさっそくノートのことを聞いてみました。そのときの返事の内容は次のようなものでした。
「とにかく東大生はみんな勉強の仕方が上手です。自分にあった参考書を見つけてきたりとか、自分流のノートを作ったりとかをとてもうまくやっています。」
そして、「東大は勉強もしやすいし、とてもいい学校だと思います。」とも付け加え、とても学校のことをほめていました。どうせ勉強するのなら、どうしても目標にしてみたい学校のようですね。
中学での勉強にも、このノートがとても大きな威力を発揮します。たいていの先生は、教科書に書かれた内容以上のことを授業で黒板にまとめ、定期テストなどではその内容からの出題が多くなるのです。ふだんあまりノートを取らなくて、定期テスト前になってちゃっかりと友達のノートを写させてもらい、その試験を乗り切っている子もいます。しかし、その先の高校、そして大学受験での勉強を考えると、その方法は結局はマイナスになってしまいます。もっと長い目でその先の勉強を考え、面倒くさがらずに自分流のノートの取り方、授業内容のまとめ方を身に付けるようになるためのとても大切な時期なのだと思います。そして、自分なりの上手な勉強法を身に付け、この先も長く付き合うことになる勉強を効率の良い、楽しいものにする工夫をして欲しいのです。
カーネル笠井
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