悲しそうな顔で玄関にすわっているがまくん。
なんでも「もらったことのないお手紙を待つ時間」なんだと言うのです。
それを聞いたかえるくんは、がまくんに内緒でお手紙を書くことにします。
ところが、配達を頼んだのがかたつむりくんだったので……。
国語の教科書に採用されたことで、今では多くの子どもたちに知られているのがこのお話。いずれ届くことも、その内容までもわかっているお手紙をじっと待つがまくんとかえるくん。その幸せそうな様子に、「手紙」の持つ力を感じずにはいられませんよね。(絵本ナビ編集長 磯崎園子)