■進研ゼミサイトより
戊辰戦争が起こった原因は,大政奉還(たいせいほうかん)の後に権力を奪われた旧幕府軍の,新政府に対する反発です。
幕府側は,朝廷を中心とする新政権に徳川家も参加することを前提として大政奉還を行いました。
しかし大政奉還の後,新政府は王政復古(おうせいふっこ)の大号令を発し,天皇中心の政治に戻すことを宣言しました。そして旧幕府(徳川家)の影響力を排除しようとして,徳川慶喜(とくがわよしのぶ)に対して役職を辞任することを命じ,領地も返上するよう求めました。
これに対して強く反発した旧幕府軍が京都近くの鳥羽・伏見で新政府軍と武力衝突して,戊辰戦争が始まりました。
新政府軍は鳥羽・伏見の戦いに勝利し,続いて江戸に攻め進みました。そして江戸を占領し,さらに東北地方へと攻め進み,最後は北海道の函館(はこだて)での戦いに勝利して,旧幕府軍を降伏させました。