老人施設に飾る絵にしては強烈な画風でしたので、これは凡人では理解できない「深い意味」があるのではと思いました。 音楽研究者の解説を読んでみました。 深い悲しみに包まれた祈るような静かな旋律は、歌曲「死と乙女」の中で「私の腕の中で、安らかにお眠りなさい」と乙女に語り掛ける死神の旋律でもあります。 「死」を描く賛美歌風の旋律がピアノで奏でられた後、「乙女」が迫ってくる「死」に怯えるような切迫感と緊張感のある歌を歌います。 ここで、この研究家は「死」に対する2つの解釈を示しています。 (つづく)