神の領域にまた一歩
1月
7日
6匹の「親」持つサル誕生 数種の受精卵を1つに体細胞クローン技術応用
体細胞クローン技術を応用して、6匹の“親”から遺伝情報を受け継いだアカゲザルを誕生させることに、米オレゴン健康科学大のチームが成功し、6日までに米科学誌セル電子版に発表した。
異なる遺伝情報の細胞が混ざった生物は「キメラ」と呼ばれ、マウスでは広くつくられているが、サルでは初めてという。
チームは、細胞分裂を始めた直後のサルの受精卵(胚)を数種類集めて接合、一つの受精卵が育ったのと同じような状態をつくることに成功。その上で母ザルの子宮に着床させたところ、3匹の子ザルが生まれた。いずれも異常は見られず健康で、最大で6種類の遺伝情報の細胞がモザイクのように混ざっていた。
チームの研究者は「異なる親に由来する細胞が、それぞれ協調して働き器官や臓器を形成している。受精卵からつくる胚性幹細胞(ES細胞)や再生医療の研究に役立つ成果だ」としている。
■キメラとは 1つの個体に異なる遺伝情報の細胞
ギリシャ神話に登場するライオンの頭にヤギの体、ヘビの尾を持つ怪物が語源。人工的な操作によって、一つの個体に異なる遺伝情報を持つ細胞が混ざった生物のこと。ライオンとヒョウの子や、ライオンとトラの子などは一つの受精卵から成長し、すべての細胞に同じ遺伝情報を持つためキメラではない。マウスでは、受精卵をやや成長させた段階で、ES細胞や新型万能細胞(iPS細胞)を注入し、異なる細胞を混ぜてキメラを作製するが、サルではこの手法はうまくいかなかった。
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怖い面も多々感じますが、人の寿命や健康を劇的に飛躍させる可能性のある神の領域の分野ですね。
むむむと唸ってしまいます。
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