http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111215k0000m040019000c.html
より
7人が死亡した北九州市の連続監禁殺人事件で殺人罪などに問われた緒方純子被告(49)に対し、最高裁第1小法廷(宮川光治裁判長)は12日付で、検察の上告を棄却する決定を出した。首謀者の虐待による支配があったとして1審の死刑を破棄し、無期懲役とした2審・福岡高裁判決(07年9月)が確定する。共謀の松永太被告(50)は同じ小法廷が同日、1、2審の死刑を維持する判決を言い渡した。
無期懲役維持の判断は裁判官5人中4人の多数意見。
小法廷は松永被告を事件の首謀者とした上で、緒方被告について「松永被告の指示とはいえ殺害実行など重要な役割を果たした」と認定。その一方で、「異常な暴行、虐待を長期間繰り返し加えられ、指示に従わないことが難しい心理状態の下、松永被告に追従して犯行に加担した」とも指摘。捜査段階での自白が真相解明につながった点も踏まえ、「極刑に処するほかないとは断定しがたい」と結論づけた。
横田尤孝裁判官(検察官出身)は反対意見で「抵抗する力も言葉も持たない5歳のおいと10歳のめいの殺害を実行した。百歩譲って諸事情を全て被告に有利に考えても、他に例を見ない凶悪重大性にかんがみれば極刑で臨むほかない」と述べた。
1審・福岡地裁小倉支部判決(05年9月)は6件の殺人と1件の傷害致死を認定し、「犯罪史上、まれに見る冷酷、残忍で凶悪な事件」として両被告を死刑とした。2審・福岡高裁判決は、精神医学者と家庭内暴力被害の支援者の証人尋問も行い、緒方被告を「松永被告の虐待で正常な判断力が低下し、追従的に関与した」と減刑、松永被告の死刑は維持した。
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個人的には、横田裁判官の弁に納得します。
これだけの事件を起こして、自白して真相解明に協力したから減刑ってのには、正直違和感アリです。
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