右往左往
10月
2日
より
朝霞宿舎見直し言及なぜ 「公務員優遇」批判恐れる
野田佳彦首相が、埼玉県朝霞市で進んでいる国家公務員宿舎建設について、計画見直しを含めて検討する意向を示した。同宿舎建設はそもそもどういう計画で、何が問題になっているのか、整理した。 (三浦耕喜)
Q 朝霞市での公務員宿舎建設事業とは。
A 同市の「米軍キャンプ朝霞」跡地に、敷地面積三万平方メートル、高さ四十二メートル、地上十三階建ての国家公務員宿舎を建設する計画だ。二〇一三年六月に完成し、八百五十世帯が入居する予定。総事業費は約百五億円だ。
Q 首相はこれについて何を言ったのか。
A 九月三十日の記者会見で自ら言及し、「(東日本大震災の)被災者の感情や国民感情を踏まえ、最終的な政治判断を私が下したい」と述べた。計画見直しを検討するという意味だ。今月三日に自ら視察した上で、最終判断する意向だ。
Q 一国の宰相が、宿舎建設のような個別事業にわざわざ言及したのはなぜ。
A 鳩山政権時代の〇九年十一月、行政刷新会議の事業仕分けで、無駄な支出として「凍結」と判定された事業だからだ。ところがその後、所管する財務省が押し返し、昨年十二月の一一年度予算編成で、建設再開を盛り込み、今年九月に工事が再開されたんだ。同省は「古い宿舎の廃止・売却とセットで行うので、十~二十億円の税外収入が確保できる」と理解を求めている。
Q 昨年末の財務相は野田首相本人だった。自分で凍結方針を覆しておいて、なぜまた見直すのか。
A 国民世論に、「被災者が生活再建に苦しんでいるのに、建設を強行するのはおかしい」「建設費を復興資金に回すべきだ」と疑問視する声が強いためだ。先の臨時国会では野党からも建設中止を求める声が相次いだ。
首相は当初「変更するつもりはない」と述べていたが、公務員優遇というレッテルを貼られれば内閣支持率に響く。一一年度第三次補正予算案をめぐる、与野党協議にもマイナスになると判断したようだ。
-----------------------------------右往左往ですね。
こりゃまたダメな感じの内閣スタートを暗示しているようで。
内閣の人選も適材適所ではなく党内融和と言われてますし。
防衛とか治安とか特に厳しい指摘受けてます。
仕分の人も見たくないとか。