上岡龍太郎氏の予言
9月
15日
より抜粋
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日本テレビ系の深夜バラエティー番組「EX(エックス)テレビ」(1990年4月~94年4月)。同番組の放送開始第2週目での、上岡龍太郎さん(69)が暴力団と芸能界について、示唆に富んだ“上岡流テレビ論”を独り語りしている。
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テレビで我々の芸能は、やりにくなってくるんですよ。なんで芸人になったか言いましょか。みんなと一緒のことをやるのが嫌いなんです。そういう人間ておるんですよ。できるだけラクしたい。目立ちたい。ちやほやしてほしい。だいたいこういうとこなんです。芸人になってるやつの根の考えちゅうのは。
暴力団も一緒なんです。同じ考えでしょ。芸人と暴力団が癒着するな、というのがおかしな話でね。根は一緒のタイプなんですから。ちょっと子供のころから口が達者やったか、腕が達者やったかで、木(の枝)が分かれたわけで。
テレビに出てる以上は、芸能人といえども一般人として良識を持たなくてはいけない、と。こうおっしゃる御仁がおられる。良識なんかあったら、こんな仕事してませんからね、私ら。良識がないから芸人やってるんで。
「ほしたらお前、ラクしてやな、ちやほやしてもうて、目立って、お金もようけ儲って、ええことばっかりやないか」というけども。そのかわり末路哀れは覚悟の上ちゅうのがありますがな。
売れりゃこんなええ商売ないけど、売れなんだらこんなミジメな商売はない、っちゅうやつですからね。
そやから、我々は棚からぼた餅、濡れ手でアワ、一攫千金、それが取れたときはエエけど、取れなんだら末路は哀れ極まりない。
もう、あとはのたれ死にすること覚悟の上、あかなんだら見事にどこで死んだかわからんような、そんな死に方をする。そのかわり、良かったときには、もう一攫千金、夢見るような、これが我々の世界。
そのかわり、一般人はコツコツコツコツやって、我々のことを「あんなもんになったらいかんで」と後ろ指さしながら、最後には、「ほら、努力する者が勝ちでしょ」という世の中のきちっとしたピラミッドを作らないかんのに。これを誰かが崩してもうたから、一般人までみんな一攫千金、濡れ手でアワ、棚からぼた餅、全員が今や芸人志向に働いてんにゃから。
テレビに出る我々が、「頑張りましょう、一生懸命やりましょう、マジメにやりましょう」、てこんなバカなことないですよ。
テレビは我々お笑いの芸能界までも無残に変えてしまいましたね。
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アイロニックな氏ではありますが、名調子の言葉ですね。
コツコツやってる人が、芸能人化してダメになる。
芸能人が一般化してしまって、新しいキャラも立ち難い。
で、スポーツ選手や他の著名人に触手を伸ばして、一気に消費する。
ビジネスで掛け上がるために利用したり、相身互いでもあったり。
池上彰氏がギリギリのラインでバランス取ってらっしゃいますかね。
どうなんでしょ。
あまりテレビ見ないから分からないのですけど。
芸能界で一度売れると麻薬に浸かったような感覚になるのかも知れませんね。
桁が違うのは分かっていても、一度手にしてしまうと、それが普通の基準になってし
まう。
怖いですね。
小さな我が子に踊りを覚えさせて、子供から回収しようと必死になっているのを見ると
哀しくなります。
親が芸能人になるのが夢だったって。