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はやしたかよし社会保険労務士事務所

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お盆に整理

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守破離と再帰性

凡夫たる人間は、完全なバランスを得る境地に至ることは稀である。
それは解脱の境地で、生きながらに到達できる天才はそうはいない。

今現在において、人にはバイアス(偏向)が掛っている。
言い換えると人格、主観、自我がある。

そのバイアスが未来の自分に影響を与え、その道程で成功体験を得ると自信を深め、さらに加速していく。
その成功体験の積み重ねが自信となるが、その反動がやってくる。
逆に、その道程で失敗体験を得ると反動によって、未来の自分を異なる方向へシフトする。
同様に加速していく。

恐らく、人生の揺らぎの山や谷と一致する時に、バブル崩壊に似た状況に陥る。
反省や気付きを得て、修正に入り、初心に立ち返る。

これはその人の間尺に合った守破離の螺旋なのだと思う。
小さな守破離の螺旋の人もいれば、大きな守破離の螺旋の人もいる。
順調に守破離を踏襲出来る人は少数派ではないだろうか。

繰り返し積み上げていると、それは日常となってしまい、守から破に移ろうとする。
守が完了していない場合、単なる逃避、又は守に立ち返るためのプロセスかも知れない。
他方で、日常での安心感から保身のみになってしまう場合もある。

本来の破に移れていないために、さらに離へ移ろうと加速する。
これは逃避の螺旋であり、陥り易いものでもある。

日々は無常であるが故に、安定や正解というものも視点が変われば、疑問が生じる。
しかし、楽になりたい、答えをすぐに手に入れたいがために、手短な何かにすがろうとしてしまう。

職人の世界や武道の世界は、絶対的な基準がある。
先達、師の教えがある。
少なくとも一人前と呼ばれるようになるまでは、守を貫かねばならない。
才能と努力をもってしても、守で生涯を終えるような自覚に陥るかも知れない。
しかし、それとて本人にとっての守破離を踏襲した結果であろうと思う。

生き方や考え方の根本、絶対的な基準というタガの無い環境で育つ現在は、そういう意味で不幸なのかも知れない。
しかし、自らの選択肢を持てる自由というものもかけがえの無い環境でもある。
いつだって全ては自分次第だ。

だから不安や孤独を恐れてはいけない。
孤高であることに酔いしれてもいけない。
安易に流されてもいけない。

自分自身、今を精一杯生きることしかできない。
俯瞰で眺めたりして、その精一杯を見つめ直してみる。
そうやって出来る限り今に殉じることが、本来の守破離を踏襲する第一歩なのかなと。

自然体であるというのは、難しく、しかし一番大切な基本。
この基本の上に積み上げて守破離を踏襲することが人生なのかなと。

とにかく、実践あるのみ。
一心に取り組んで、その上で過去の成功体験、執着を捨てる。
ドラッカーさんも似たような格言を残されてますよね。
なかなか出来ないからこその格言でもありますよね。

お盆をゆったり過ごして、ちょっと整理です。
やや言葉遊びの感も拭えませんかね~
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