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「バクを悲しませないように、元気いっぱいに過ごそう」――だなんてまだ、意外なほど思えない私ですが、こういう時は仕事に助けられます。なにせ仕事中だけは、現実を忘れられますから…。こうして少しずつ意識をそらしているうちに…とここまで書いて、「忘れていくのかな…」―――まるで悲しみが止まることが愛犬を忘れ...
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亡くなったペットや…そして亡くなった父も…どこに行ってしまったのでしょうね。バク君(2月に亡くなった愛犬)が寂しそうな顔をすれば飛んで行き、外出先でもそわそわしながら過ごした14年間。今度は私がこんなに寂しそうな顔をしているのに、あの子は飛んで来てくれません。なぜ。同じようにペットや家族を亡くした友...
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バク君が亡くなって2週間後、夫のいとこ(60代の女性)が危篤状態だと連絡がありました。サンディエゴにかけつけると、自宅のリビングルームにベッドが置かれ、そこに「もって1~2週間」と言われたいとこが横たわっていました。いとこはもともとあった病気に加え、肺炎を発症したことで呼吸困難となり、人工呼吸器と点滴でかろうじて命をつないでいる状態でした。既に意識不明ながら、寝ている胸は呼吸の度に大きく上がり、手は空をもがき、看護師さんは「溺れて呼吸ができないような、苦しい状態」だと説明します。世話をしているのはまだ30代前半の娘さん2人でした。目に涙をためながら「お母さん、ゆっくり呼吸をして」と体をさすり続...
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今年2月まで1年以上にわたり連日残業だった私ですが、まさにその仕事が途切れるのを待つように、2月末日、小さな命が旅立ちました。私の命ともいえる存在だった老犬、バク君。子どものいない私に、偽物母親の時間を与えてくれたバク君。さて、雛が死んで空っぽになってしまった巣を眺めて親鳥は何を思いましょう。もとも...