あなただけの輝きを見つける
オンリーワン営業コーチ
わきさかふみこ
です。
「二兎を追うものは一兎をも得ず」
人によって捉え方は色々ですが
私は真正面から捉え過ぎて
モヤモヤした時期がありました。
社会人になるまでは
『欲張ってあれこれ手を出していると
集中力が散漫になり何も成し得られない』
と思い込んでいました。
複数選択肢の場合は
一つに絞って取り組むように
親から教育を受けてきたので
一度に欲張らないで
一つずつ完璧にこなしていくもの、
みんなそうやっているのだと
思い込んでいたのです。
とは言え時には
諦めた事の方に意識が向いてしまい
逆に選んだ事に集中出来なかった、
なんて苦い思い出もありました。
そして社会に出た私は
諺通りには物事が動かないことを
思い知ることとなったのです。
上司は一気に仕事を言ってくるし、
お客様に合わせようとすると
言われた仕事は後回しになって出来なくなり、
一つずつ片付けようとしていた私は
周りからどんどん置いてきぼりになりました。
器用な同僚や先輩が
複数のタクスを同時に片付けていくのが
不思議で仕方ありませんでした。
「はーい、すぐやりまーす」
と言いながら仕事を放っておく人を見ると
「なんて良い加減な!」と
思っていました。
でも、決してその人は
いい加減にしていたわけではなく
複数の仕事を回していただけで
一部分を切り取った私が
勝手にそう思っただけだったのです。
そしてある日
先輩に言われたのは
「完璧でなくて8割出来たら次に行けばいい」
「でないと、いつまでも仕事が終わらんよ」
でした。
周りより出遅れるのは
完璧を目指していたからでした。
そして先輩に言わせれば
「アンタの独りよがりの完璧は完璧じゃない」
と愛あるダメ出しをされました。
先輩の言葉は続きます。
「拘りが強いのは良い事やで、
でもな…
一つだけこなせばいい事ってそんなになくて、
複数をこなさなければいけない時が殆ど。
だから全部完璧にしてからでは
時間がどれだけあっても足りんのよ」
「一度に二つでも三つでもやったらええ。
二兎を追って両方仕留めたらいいだけや。
一つしか仕留めたらアカンなんてルールはないし、時間はおもったより無いのよ」
最初はわからなかった先輩の格言も
年を重ねるごとに腑に落ちるようになり
今では二兎も三兎も追えるようになりました。
時間は有限です。
完璧にしてから、とか
これが出来てから、
なんて構えすぎていると
あっという間に人生終わってしまいます。
他人がどう思うかは他人の問題。
中途半端かどうかは自分が一番わかってます。
だから、これからも二兎も三兎も
追いかけていこうと思います。
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