出光興産 - 海賊と呼ばれた男
8月
25日
日本人としての誇りと自信
黄金に下ること勿れ
それを押し通した波乱万丈の生涯の漢の物語。
本では国岡となっていますが、実際は、出光興産を興した出光佐三の生涯。
本屋で見かけても読む気になれなかったのですが、何となく上下二巻を買って読み出したら、止まらなくなり、明け方4時近くまでかかって読破。
生まれ故郷の防府の隣町である徳山の精製所が出来た裏にあるドラマを知って驚きました。丁度、私が生まれる前年の出来事。
欧米資本との戦い。
政府や業界団体との戦い。
以上にイランとの信頼関係の事実さえ知らずに来たことを恥ずかしく思った次第です。
自分の哲学は青臭い。そんなことが今の世の中、国際社会で通用するのか?と悶々とした時期もあるし、弱気になったこともありますが、それを一挙に払拭してくれた出光佐三氏の生き様。違いは、肚の括り方と情熱の足りなさと痛感。
この時期だからこそ、一人でも多くの人が、この本を手にして読んでみて欲しいと思いました。幕末小説好きですが、それに負けないくらい血の踊る興奮をこの歳になっても感じました。