泣けます。マジで、これ。
無印最終回で、「普通の生活に戻りたい……」と願いながら命を落としたムーン。
幻の銀水晶の力で、普通の中学生、
月野うさぎに転生したものの。
戦士だった頃の記憶を失くし、平和に暮らしていたところに、
新たな敵が出現。
「普通の女の子に戻りたい」という、
うさぎちゃんの切ない願いを知っているルナは、
なんとか自分とアルテミスだけで敵を撃退しようとするけど、全く歯が立たない。
うさぎの親友、なるちゃんも襲われ、
うさぎちゃんも危険な目に遭い、街の人々も次々に襲われ……。
背に腹は代えられないと、覚悟したルナが、
うさぎちゃんに「力」を与える。
セーラームーンに変身する力。
戦士として、戦う力。
けれどそれは同時に、
忘れられていた悲しい記憶を呼び覚ますことを意味する。
ルナの呼びかけに応じて、変身して、
敵をやっつけて。
毅然と戦い、
みんなを守るうさぎちゃんだけど、
「泣き虫うさぎ」は健在で、最後にひっそり涙を流す。
「普通のうさぎちゃんに、バイバイ……」
このセリフ、切なすぎます……!!
しかも、涙を流しているところをしっかり見せるんじゃなくて、
目に涙を浮かべている印象的なカットからの、後ろ姿+流れ星。
この演出、うますぎる。
きっと、セラムン旧アニメに夢中になった世代が求めているのは、こういう主人公なんです。
ごく普通の女の子が、戦士として覚醒して、戦う。
その背景には、確かに前世のことが絡んではいるんだけど。
前世は「月のプリンセス」だから、
それは女の子の夢であり、憧れなんだけど。
「運命の出会い」とか、「前世からの絆」とか、
「王子様との恋」とか、ロマンチックなことは大好きなんだけど。
けれど、だからといえ、
前世からのしがらみを引きずりすぎるのは嫌で、
今を生きている女の子。
それが、旧アニメにおける、月野うさぎ。
誰からも愛されるのは、
それが彼女の持って生まれた素質であり、魅力だから。
確かに、「前世のプリンセス」であり、
「セーラームーン」という特殊な存在ではあるけれど、
だからといえ、「従者」を従えているわけではない。
仲間と力を合わせて戦う、女の子。
それが、すごく受けたのだと思います。
おバカで泣き虫。
特殊な力を持ってはいるけれど、強いかと言われれば、
首をかしげてしまう部分もある。
けれどすごく仲間思い。
そんなキャラクターが愛されたのだと思う。
うさぎちゃんをそこまで好きにはなれない人も、
うさぎちゃんの対等な「仲間」として、「友達」として、
彼女を支えるセーラー戦士たちに、
魅力を感じたのだと思う。
だから、もっぱら恋愛脳で、
前世を肯定し、「王子様との恋」にしがみつく雌豚さんには、
嫌悪感を抱いてしまう。
「ムーン=プリンセス」、「他の戦士=プリンセスの従者」って構図も、なんか違和感。
それを自然と受け入れちゃうサブキャラにも違和感を覚える。
何が何でもプリンセスを守るっていう忠誠心は、
すごくカッコよくて、素敵だけれど。
でも、突っ込みたくなる。
ちょっと待て。あんたらのプリンセス、
そこまでして守る必要がある素晴らしい存在なのかい?みたいな。
特に原作準拠だと、プリンセスの死因は自決だからね?
悲恋に絶望しての自決だからね?
愛する人との無理心中だからね?
国を守るとか、そんなのろくに考えてない、
頭の中お花畑なお姫様だからね?
そんな人のために、命を投げ打って戦って、大丈夫?
まあ、前世は立場上、そうせざるをえなかったと思うけど、
現世や未来でまで、そんなの引きずってる必要なくない?
ロイヤルファミリー至上主義もいい加減にしろよ、
って言いたくなる。
【公式】『美少女戦士セーラームーン25周年プロジェクト』始動!! 美少女戦士セーラームーンR 第1話「ムーン復活! 謎のエイリアン出現」
https://youtu.be/i3JvYDV9HbQ
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