渡米直後にterranovaの棚卸の仕事をしていたと前回書きましたが、せっせと棚を整理している最中に背中でナンパされたことがあります。
「Are you Japanese?」。なぜ背中で分かったのでしょう? 振り向くとアジア人の小柄なお兄さんでした。
自分は台湾人で日本人と友達になりたかったと、その彼は自己紹介します。台湾といえば、私は渡米前に台湾・植民地時代に関する拙著『愛する日本の孫たちへ』を出版したばかりでした。それでうれしくてワイワイ立ち話。結局、数日後にランチに出掛ける運びとなりました。
米軍の飛行機設計に携わっているという彼は知的なエリートで、孤独と極貧に苛まれていた私の細胞としては、「彼に頼りなさい~!」と訴えていたのは確かです(^^!)。が、食事中、私の目はなぜか彼の唇と唇の間に溜まる白いドレッシングに吸い寄せられていました。口を開いてもその白い液体は、糸を引くようにねっちゃりと広がり…。
Don't get me wrong(誤解しないでね)、私は人を一場面で判断するのをとても嫌う人間です!!――それなのに私はその後、何度連絡があっても彼と会うことはありませんでした。
自分としてはああいう判断は非常に珍しかったので、不思議な気がして12年前の出来事を今も時折思い出します。アホ話ですみません笑
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