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翻訳・広告代理店Ru Communications LLC便り

https://jp.bloguru.com/RuCommunications

長々と悩む!

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Photo:The Beige... Photo:The Beige
https://the-beige.com/

前回、翻訳の仕事について、「私たちは単語たった一つに何時間も悩んで…」と書きましたが、本当、いつまで悩んでいるんだ?と思うほど、延々と悩んでいます。

だから、アメリカではギャラを時給で計算することがあるんですが、時給は嫌なんです。長くなり過ぎたら金額が高くなって申し訳ないので、早くしなきゃと焦ってしまう。それより、1つの単語に一日中悩める定価の方がうれしいです(普通の会社員だったら失格ですが^^!)。

例えば先月、こんな一文がありました。カンボジアのリゾートホテルを紹介する記事の1文です。「Set among the treetops floating some 16 feet high, an infinity pool looks out over the green expanses. 」

直訳すると
「約16フィートの高さに浮かぶ高い木の上にあるインフィニティプールは、緑の広がりを見渡す」

英語では「プール」が主語になっているから、「プールが見渡す」で確かに文法的には合っているけど、ちょっと意味不明瞭。

「~インフィニティ―プールからは、緑の広がりを見晴らせる」的な文章に変えましょう。

しかし「緑の広がり」って一体どれくらいの規模かしら?ネットを検索して写真を探し出し、そこに自分を置いてみたり、感覚を想像してみたり、時に立ち上がって棚を拭いたりしながら、ようやく決定。最後に「16フィート」を日本の読者さんが想像しやすいようにメートルに変換して仕上げます(最終原稿は上写真:まるでキャッチ風に入れていますが、キャッチではないです。本文中の1行です)。

あの~、こちら、誰にも宣伝していないので、誰にも見られていない、うちの翻訳スタイル説明ビデオです。
https://www.youtube.com/watch?v=vrUtgWrmNgU

実は弊社ウェブサイトの方にも載っているので、こちらをあえて紹介することがなく…。再生回数が今ほぼ0回なので(え!)、ぜひ見てやってください!!(45秒のみ)

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アメリカの翻訳・制作プロダクション
「RuコミュニケーションズLLC」にも
ぜひお立ち寄りください。
https://www.rucommunications.com/
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#日英翻訳 #翻訳会社 #英日翻訳

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bokushi
bokushiさんからコメント
投稿日 2020-08-18 06:47

分かりますーーー
わたしも翻訳の仕事したことがありますし、アメリカ人のスピーチを隣に立って聴衆に翻訳して話すこともたくさんしました。
思い切って、意訳することを学びました。。。。。しかし、日本語に離れて長いから、美しい日本語にできなくて悔しいです。日本語の本をもっと読まないといけませんね。

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アメリカ在住ライター/猪股るー
アメリカ在住ライター/猪股るーさんからコメント
投稿日 2020-08-18 07:38

直訳すると何だか逆にきちんと伝わらない事が多いんですよね。日本語をだんだん忘れてきているのは、本当、よく分かります!私ももっと本を読まなきゃです汗

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bokushi
bokushiさんからコメント
投稿日 2020-08-18 07:40

直訳、通じませんねー
特に、ジョークの直訳!!!!
ジョークを訳すときは、あたまの必死で引き出しをあさって、文化的に面白くするように心がけていますが、
こりゃ無理だと思った時は、ただいま、アメリカ人にしか分からないジョークを言われましたって言っちゃうときもあります。はははは。

ワオ!と言っているユーザー

アメリカ在住ライター/猪股るー
アメリカ在住ライター/猪股るーさんからコメント
投稿日 2020-08-18 07:53

ジョークを訳すなんて、カッコが多くなり過ぎて一番辛いとこ!カッコが多過ぎても見た目が見苦しいし、長ったらしいと読まれない。似たようなジョークが日本語にないか、山を越え海を越え、谷を渡り、時に崖から落ち…。短く、でも一緒に笑ってもらえる(←文化が違い過ぎて不可能なこと多し)ものが作れた日には、私の周りに光が差して天に昇って行く気分です。

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KUMA
KUMAさんからコメント
投稿日 2020-08-18 07:21

父親が私には中学生から英国人に英語を学ばせてくれました。とても良い先生で日本語も堪能なため
和訳には「日本語として」が求められました、しかし、これが受験英語には不向きで、高校の先生からは
散々でした、驚くことに「基礎が出来て無い」とまで言われました。
私は、翻訳は「自分の国の言葉に置き換える」を信条としています。文意を損なわず、きれいでわかりやすい国語に
すべきで、それを意訳と言われようが構わないと考えております。
言語は意思疎通の「道具」、些細な部分にこだわる受験英語は、英語と言う日本語学科と評しております。

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bokushi
bokushiさんからコメント
投稿日 2020-08-18 07:39

KUMAさん、素晴らしい体験をされましたね。
そんな若い時から、大切なことを学ばれましたね。
確かに、、、、受験英語には不向き、分かります。そして、受験英語に強かった人の英語は、本当に聞きずらいですし、分かりにくいです。。。。日本語を直訳しているので。。。
いやーーーこの辺が課題ですねー

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アメリカ在住ライター/猪股るー
アメリカ在住ライター/猪股るーさんからコメント
投稿日 2020-08-18 07:49

Kumaさんのページ、以前お邪魔しました^^ 特に日本語と英語は字面だけ翻訳しても、「真意」が伝わらないことが多いですよね。Kumaさんは若い頃からそこに気付かれていたのが素晴らしいです。もちろん正確なのは大前提ですが、そこから「きれいで分かりやすい」日本語にするのは結構大変。時々「脳が2つないといけない」って思うこともあるんですよ。きっとKumaさんも2つを駆使されているのでしょうね。

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