砂嵐で飛んでいったガゼボ
10月
23日
ラスベガスに移転して気付いたことですが、とにかくこちらでは携帯電話の警報がよく鳴ります(ベーグル屋さんで隣り合ったかわいい女性が言うには、それは「夏の間だけ」だと。本当だったらいいのですが)。こちらに来て最初の1カ月間は実に3日に1回は警報が鳴っていました(そういえば夏が終わったら鳴らなくなった!)。
どのような警報かというと、砂嵐警報だったり、ゲリラ豪雨警報だったり。
ある夜、暑さしのぎに義姉夫婦と一緒にデザート屋さんでハロハロ(フィリピンのかき氷)を食べていたら、皆の携帯が一斉に鳴りだして、取り出して見てみると「砂嵐が来るから、避難してください。Stay Alive」。
なにそれ、何も起こってないじゃん、と窓の外を見ていると、みるみるうちにトルネードのような風が吹き始めました。20分ほどして収まってきたので義姉の家に車を走らせると、折れた街路樹や誰かの家のトランポリンが道を遮断。ようやく着いた義姉の家はすごい惨状で、玄関外の棚や椅子が全部飛ばされていました。しかも家の中に入ってみると、寝室の外付けドアが嵐に押し開けられて、寝室が泥だらけ。
私たちも慌てて、まさにその日に入居したばかりの新居へ向かいました。するとあらら~。庭にあった素敵なバー付きガゼボがボキボキに折れて、家の塀にぶつかってべしゃんこになっていました。4つの足に大きな砂袋がかけられていたのですが、そんなのあの砂嵐にとってはアリンコほどの重さだったようです。ガゼボの中にあった椅子も吹っ飛び、芝刈り機、肥料が入れられた棚も肥料ごとぶっ飛んでいました。
ガゼボはとても美しく、中にはメイソンジャーの形をしたお洒落なライトが張り巡らされ、植物が飾られた丸テーブルに5つの椅子、バーカウンターには2つのスツールが置かれていました。が、今はこの↑惨状(写真)。
壊れたガゼボを見ながら悲しそうに「1回ぐらい座りたかったね。1分でもいいから座りたかったね…」と呟く夫を見て、思わず笑いがこみあげて、ついには2人で大爆笑しました。
知り合いが教えてくれたのですが、中国の方々は「悪いことと良いことは同じ数来る」と信じているそうで、良いことを起こすために、あえて小さい傷を体につけて「悪いこと」を終わらせるのだそうです。入居当日に素敵なガゼボがボキボキになったのは残念ですが、きっと大きな良いことが待ち受けていますよね!
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