夕暮れどきの町を歩いていると、ふと昔の暮らしに思いをはせることがあります。
3月
13日
店先の灯り、軒先の匂い、人の行き交う気配。そんな情景の中に、ひとつの素朴な道具が浮かんできます。
「貧乏徳利(びんぼうとっくり)」と呼ばれる容器です。
江戸の終わりごろから、明治、大正、そして昭和の初めにかけて、庶民の酒はこの徳利に入れて売られていました。
まだガラスの一升瓶が当たり前になる前の時代、酒屋ではこの徳利を客に貸し出し、人々はそれを手に店へ通ったのだそうです。




















