詩は元気です ☆ 齋藤純二

冬の旅

12月

1日

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旅に出ました
とっても寒いです
こんなに辛いなんて
思わなかったのです

そして寂しい

僕はこの旅で
辛い時に
助けを求める
人間になれると
思ったのですが
変わりません

旅に出て
景色が変わっても
僕はそのままです
変わりたいと思う
気持ちが大きく
なっただけでも
意味があったと
思いたいです

雪が落ちてきました
誰かと話したいです

白雲

12月

1日

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真っ直ぐに進んだ光が
ベンチに座る僕の足を温め
幸せは青い空に浮かんでいる

任せる気楽さは自分を知っている
日々の荒れた呼吸も忘れ
この連続が生きている波の模様として

大切な時間は大切にしたい思いも
大切にされたい思いもなく
ただぷかぷかとした微睡む心地よさ

帰るところは忘れやしない
真っ直ぐな光に誘われ
僕はどこまでも白くなる幸せ

#鏡詩

12月

1日

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バイクで北へ
そして怪しい旅館に泊まる
ああ、ここは駄目だ
俺の精神に入り込む怨霊のにおい
もう風呂に入らず寝てしまおう
恐怖よりも疲労が
優っている今のうちに
顔だけは洗いたい
暗い洗面所の蛇口をひねり
水に体温を感じる
ふと鏡を覗くと
この世の顔ではない俺がいた