夜びと
7月
3日
寂しさに浮かんでいる
ゴーゴーと包む誰かは
もう怖くはなかった
サイレンが刺さり
酔っ払いが投げた
どうしようもないだけが
僕の波に乗っていた
繋がれた糸は切れ
尻に手をやり
感触を確認してみれば
指は血だらけ
僕は性に捕まった
なぜ諦め切れないのか
僕の中の僕が消えたなら
惜しみなく与えられる
光になれるのに
視界にある歌は真実か
夜に浮かぶ
旋律を涙で聴こうとする
寂しさに
寂しさが重なり
月夜を知れる気がして
僕は浮かんでいる