笛
4月
6日
夢の続きの目覚めは
心の貧しさに潰されてしまう
怒りの中で虚しさが嘲笑っている
ピーピーピーピーと
渇き切った喉は笛のように
押さえきれない穴から
嘆きを漏らし俺が俺を聴く
まだ魂は身体の中にある
闘い切っていない後悔を包み
轍に嵌りグルグルと
泣いているクソ芝居に浸っている
そんな馬鹿じゃないだろ俺は
ほら
限りある時間への焦りが
蝕んで掘られてゆく穴から
新たな音階を生むではないか
そこに言葉を乗せればよい
今が始まりで今が終わりだ
一手一歩一心
過去も未来にも執着なく
この刹那に生きるも死ぬもなく
今ここで奏でればそれでいい