時間重ね
7月
3日
二度と聞かぬまたねに
小石の耳栓はポトンと落ち
君のさよならは爽やかだった
僕の中にある時計は今
軒の下の雨宿りで止まって
君のいない僕の時計は
寂しさより静かで冷たくて
瞳に波うつ涙に滲んでは
君の姿を探し
君への愛を考えた時
君と違う時間を自ら流れること
この救いを騙されたように
信じて生きて行くしか
僕の中にある時計は
想い出が邪魔するだろうけど
君から教えてもらった
ほんとうの僕の姿に苦笑いして
ハアーと息を吐き出して
また回り出す秒針が聴こえる
僕が君への愛を知った音となって