リカバリー
7月
19日
どうかわたしが
元気でありますように
紙くずがカサカサと
風に身を引きずられて
踊りたくないのに
踊っている
今は我慢とか頑張りとかを
遠ざけたくて
ベンチに背を丸め座り
黄昏れ空なんか見て
浮き沈み物語は
始まっては消えてゆく
ボールが見えなくなると
賑やかな子どもたちは
わたしに贅沢な時をくれる
もう誰もいない公園
どうかわたしが
元気でありますように
ひとり佇む寂しさに冷され
気持ちがリセットする
ガッシャンと
自転車のスタンドは響き渡り
電灯の照らしが身体を包み込む
優しいお疲れさん
明日も
どうかわたしが
元気でありますように
隙間のできた心で
強くペダルを踏み込めば
風が心地よく
わたしは微笑んでいる