車窓
6月
7日
そっと我に帰る時
懐かしさへ入り込む
いつかの
切なくて涙を流した
いつかの
悔しくて拳を握った
いつかの
楽しくて腹を抱えた
いつかの
嬉しくて叫んでいた
想い出たちが
暮れては頬を染め
遠くほど
ゆっくり流れる景色
足元を高速で流れる枕木
弧を描く風
意味ある重ねは
窓の向こう
景色と溶け込んで
ひとりの揺れが
胸の詰まりを
息から吐き出させて
曇らせるガラスは
疲れを消す
今日も同じ心へ
帰る幸せに
ありがとうが洩れる
投稿日 2021-06-16 18:14
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2021-06-23 17:00
ワオ!と言っているユーザー