僕
4月
11日
そんな話ではない
僕が僕でいない僕を
可哀想に思い始めたのさ
ひとの輝きばかりに眩しくなり
世間という椅子に座り
拍手を送ることばかり上手になり
自分からは何も光を放つことなく
足元さえ真っ暗で
どこに居るのかも分からず
誰かが生きる僕になっている
光放つ者から勇気をもらっても
僕のいつかきっとは
いつかきっとのまま
始まりもせず終わりもせず
それならどうなりたいの僕?
まずはそこから始めよう
考えることが僕になるから
思うことが僕になるから
もっともっと僕を探す
誰にでも引けるスタートライン
勇気なんていらない
踏み出した足音を響かせるだけさ
僕が僕へ近づいている