さらさら重なり ここはどこのあそこ 光は私に反射すればするほど ここはどこのあそこ 静けさに耳を傾けてみると 未知に身体をピクリとさせては 白い呼吸の詩に変えてゆく この静けさは誰が聴く この冷たい切なさは誰が聴く ひとりの景色は 便りの種になり春を待つ たらたら解ける ここはどこのあそこ 雨は自分の形を残せば残すほど ここはどこのあそこ 廻り廻る長さを聴く 人生のどの辺に立っているのか ひとりの景色は 地に浸みて沈んでいく この滴は誰が聴く この冬を消す音を誰が聴く ひとりの景色は 便りの種になり春を待つ