文学散歩へ
10月
26日
栗橋あたりから
稲穂が
私を束ねないで
新川和江さんの詩のように
風の自由が語りかける
初めて足を運ぶ文学散歩
もし
詩の朗読をすることがあれば
この詩を風邪で掠れた声だけど
歌ってみよう
今年は
雨の多さに埋もれた街があり
辛い季節に萎えた
それでも自由を失わず
心だけは強くありたい
車窓の向こう
稲穂が風を背に垂れている
今日
新川和江さんの集められた
一万冊の詩集に囲まれに行く
きっと強く生きるヒントが
見つかるような気がする
列車はゆれる
ひとはひとに救われ
微笑みを返せるのだから