ビニール傘に落ちる粒は 服に包まれ覗いている自分を感じさせる 此処から直線が跳ねる 最後の勢いは 進んできた道のりを忘れるくらい短い 憐れもこれほど落ちてくれば 普通になってしまう感情 連続は心を静かにさせ みな同じように落ちれば何処か滑稽で まだその跳ね返りになろうとしない自分 微笑みながらも必ずくるのに他人事 今は傍観者であることに 濡れる足元を気にしている