起伏にあるベンチから
6月
21日
なんだか無敵な気分になったり
日々の浮き沈みに少し疲れ
わたしは今、早朝のホームでベンチに座り
やさしい風を
落ちる雨音を
駅のアナウンスを
電車の通過する音を
身体に響かせながらひとりを感じている
浮き沈みの真ん中あたりで
過ぎ去った月日の不思議を思う
進んで来たのだろうけど
進んで来たのだろうかと
疑問の視線は一点を見つめ
わたしに帰っている今を感じ
目的や希望や夢なんかない世界の
平らなところで静かに座っている